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VOL.35 MAY 2006

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【卒業者アンケート】

 この春通信教育部を卒業した方に,「通信教育部の学習を通じて得られたこと」「入学時の目標とその達成度合」「満足度」などについてアンケートのご協力をいただきました。
 卒業者250人のうちご回答をお寄せいただいた方は5月1日現在166人(回収率66.4%)です。集計結果をご報告いたします。なお,自由記述欄には多くの意見が寄せられましたが,一部のみ紹介させていただきます。


問1 通信教育部の学習を通じて,何が得られたと思いますか(あてはまるものにすべて○をつけてください)

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 自由記述欄では,以下のような回答が寄せられました。

  • 一生懸命にやれば,必ず難問もクリアできるという自信がつきました。あきらめないということも学びました。
  • 文章を書くということ,また,現場でのことをイメージしながら福祉観を見つめなおすことができてよかったです。
  • 多くの本を読み,分からないことがすこしづつ分かってくる喜びは,何物にも変えがたい嬉しさでもありました。同時に,自分の無知を嫌というほど知りましたし,独り善がりに陥っている自分の側面を知ることもできました。
  • 「なぜこうなるのか」「どうすればいいのか」といった疑問や解決法を考える習慣が身についたように思います。必ずしも学習したことと実生活とが結びつかないものもあると思いますが,こうした考える「クセ」がついただけでも十分意義があったと思います。
  • 1つのことに対して調べる力?考える力がついたと思います。なぜなら言葉1つでも分からないこと,疑問に思うことがあれば文献やインターネットで1つ1つ調べなければ自分で理解することができず,レポート課題が書けないからです。
  • いままで何の通信講座もやり遂げられなかったので,とてもうれしいです。
  • 始めはレポートの書き方,まとめ方が下手で返された(再提出)こともあったが,だんだんまとめる力が身についたのか,返されずに褒められることもあった。
  • スクーリングによる授業によって「概念」をつかみ,レポート学習により理解を深め「学修」へとつながっていった。
  • 教科書がたくさん届き,レポートを4年で書き上げられるか不安でしたが,レポートや試験などを『学習の手引き』の学習計画表を利用して学習を進めてこれたので4年間乗り切ることができました。
  • レポート課題や課題集のアドバイスから,どこがポイントなのかを見出すのが大変で,科目(先生)によってはレポートを書きながらも半信半疑なまま終了してしまうこともありました。また,内容は大体つかめていても,どう書くか,どう表現するかにとても苦しみました。
  • 色々な面で学びは多かったが,どうしてもレポートのみに心が奪われてしまい,形としては完成しても,自分のなかにきちんと残るところまではいかなかったと思う。

問2 通信教育部の入学時や入学後最初の1年間あたりにあなたは何をめざしていましたか(あてはまるものにすべて○をつけてください)

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問3 問2でめざしていたことは,卒業時点で達成されましたか。

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 自由記述欄では,以下のような回答が寄せられました。

  • 「成せば成る」が私の座右の銘。4年で卒業達成できました。
  • 入学時,大学で学習する期間は2年間だけ!と家族との約束だったので,その約束を守るため,途中でくじけることはできませんでした。しかし,その約束があったからこそ,自分に厳しく問い,目的を達成することができました。
  • 最短での卒業は編入時(入学同時)に考えないとムリです。最初に覚悟を決めることが大切。
  • 学びたいと思ったことは,すぐに答えが出るものではなく,時間をかけ,研究や実験,調査が必要だということが分かった。大学での学習はそのための基礎学習であり,いろんな角度から問題を捉えるために必要だと思った。そして,いつの間にか,卒業のための単位取得やレポート提出に全エネルギーを注いでいたように思う。
  • 本来,一教科一教科,教科書をはじめ様々な本?資料?訪問などして自分自身本当に納得できるレポートを作成したかったが,現実は思うようにいかなかった。
  • 3年次の終了時点で「卒業見込み」に至るまでの単位数が足りず,実習を受講できなかったが,それでも卒業にこぎつけることができた学生がいたということを認めてほしいと思う。
  • 看護も福祉も心理も……どの本にも,必ずつながりがあります。
  • 仕事(フルタイム)土日出勤,シフト制,交代要員も少ないこのような環境で実習をクリア(分割可)でき,卒業?受験資格を得ることができ,自信になった。
  • 仙台でのスクーリングに参加することに不安があった。宮城県外からのため仕事との両立に悩んだり,不安はあったが,スクーリングの講義を受けて目からウロコのように(?)新鮮さがあり,続けることができた。
  • 勉強すればするほど疑問も生まれ,欲もでて「もっとたくさんの知識を得たい」という気持ちもでてきてしまいます。勉強は無限大ですね。

問4 レポート学習はいかがでしたか(あてはまるものにすべて○をつけてください)。

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 自由記述欄では,以下のような回答が寄せられました。

  • 入学当初は1単位のレポートを書き上げるのに1ヶ月近くもかかっていましたが,4年目には,1年間で約50単位分のレポートを書き終えました。レポートの書くコツをつかめばあとはやる気さえあれば何とかなりました。
  • これまでレポートを書く機会があまりなく,最初は正直大変つらかったです。調べたこと,思っていることなど,与えられた字数でまとめることは思っているよりも難しかったですが,自分にとってたくさんの本を読み,調べる機会が増えたことは,今後この経験は素晴らしい糧となることだと感じております。
  • レポートを書くことははじめは大変でしたが,いくつか書いていくうちに慣れてきてスムーズに書けるようになりました。とにかく書いて提出して不可をもらってもめげずに書くことが大切だと思います(不可であればなぜだめだったかのアドバイスが先生からあるはずです)。
  • 自分の興味がある教科や好きな教科から取り組むと,順調にレポートが書けた。苦手科目はあせらず,少しずつ行うことでスムーズに書けました。
  • 勉強することが楽しく,仕事で嫌なことがあっても自分には「やるべき目標がある」ことが糧となっていった。レポートがまとまらない時でも机には必ず向かうようにした。レポート学習は自分の「やる気」が強ければ必ずできると皆に伝えたい。
  • 先生方のコメントは,うれしかったり「え?」と思ったりしました。でも,「え?」と思ったときに自分の考えのかたよりに気付いたりしました。
  • 自分の知らないことを勉強することは楽しかったが,常にレポートの締切に追われていたような気がします。もっと,それぞれの科目について勉強したかったです。
  • 心理学を勉強していて,自分がまさに分析材料でした。
  • 大変だと思った時期もありましたが,慣れてきたら楽しみに変わりました。
  • レポートは資料集めが一番大変でした。揃えばあとは書くだけ!!書いたことは忘れませんね。
  • レポート1単位ずつ近くの大学の図書館に行き文献をあさった。読み取る力,その読み取ったことからの自分なりの福祉観が育っていったと思う。
  • 参考書を選ぶことが一苦労であった様に思えます。途中から図書館にあるその科目に関連のある様な本を少しずつ読んでいった。
  • 県立図書館に参考となる図書が想像していたより多かったので励みになった。
  • なかなか自分からは手に取らないような専門的な素晴らしい本にも出会えてよかった。
  • 早め早めに進めるようにしたので,冬?春はスクーリングだけとか,のんびり次の学年に向けて備えたりとかできました。
  • 毎日,夕食の片付けの後に数時間机に座って学習することに充実感があった。
  • 土日は朝から晩まで子どもの試合,平日は家事が終わるともう夜中,仕事を休む以外,書く時間が取れませんでしたが,無事卒業できました。

問5 通信教育部で共に学ぶ学生どうしの交流についてはいかがでしたか。

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 交流したかったが,早く帰らなければならないという事情を抱えていた,積極的になることがなかなか難しかったなどのご感想も散見されました。

問6 印象に残っているスクーリングや先生の言葉,レポート学習で学んだ内容があれば自由にお書きください。

 個別の先生に対するメッセージはここでは割愛させていただきます。各先生方にお寄せいただいたメッセージはお渡ししておきました。全体的なご感想には下記のようなものがありました。

  • 少数の弱い人の立場に立ち,考えることが大切であるということを学んだ。毎日の仕事の中でもその考えを大切にしていきたい。
  • 物事を考えるとき,「これが正しい!!」と言い切るのではなく,さまざまな角度から総合的に分析することが大切なことだと知った。
  • オンデマンド型の講義は聞き逃したところなどを繰り返し聞くことができたのでよかった。

問7 あなたは東北福祉大学通信教育部で学んで満足ですか。

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 「満足して卒業していただける方」が多く,ホッとしています。

  • 福祉の現場に身を置く者として,福祉を基本から学ぶことができたと思う。福祉の専門家である先生方の生の講義を数多く受講でき,とても得る物は多かったと思う。
  • 本を読むだけでなく,それを課題に沿ってまとめ,自分はどう考えているかを2000字という短い中に入れるレポートは,とても楽しかったです。
  • 『With』など大学から送られてくるのが楽しみでした。ちょっとやる気が落ちた時に『With』が届いたりして試験申込みに間に合うように頑張ろうと再度気持ちを立て直すことができました。

問8 その他通信教育部で学んだご感想や本学通信教育部に対するご意見?ご要望?メッセージがあれば自由にお書きください。

  • 国家試験の勉強も大変でしたが,学友と助け合いながら,毎日昼休み(仕事の)の時間を利用して学習したのは良い思い出です。
  • 通教は考えていた以上に大変でした。その理由として,(1)自分の生活をコントロールすること,(2)お休みをもらうことへの気疲れ,(3)レポート学習の多さ,(4)金銭面(交通費?宿泊費のため,スクーリング1回につき5?10万円の出費)など……。しかし,それは全て大学を卒業するために必要な努力なので頑張りました。時々,掲示板を観ていましたが,最近は批判的なものが多く,嫌な気分になることがありました。もっと,学習に役立つ情報交換の場であってほしいです。以前は違ったような気がします。今後,また勉強したくなった時には,ここでしたいです。ありがとうございました。
  • つい先日までは「こんな思いはもうタクサン!もう二度とイヤ」と叫び続け,レポートを書きながら夜明かししていました。卒業式では「やった?!終わったね?!」と同級生とガッツポーズ。何もしなくていい時間を味わいました。少し時間が過ぎると,「大学院には卒研(卒業研究)取ってないけど,入れるの?でも40万近い学費だから息子の受検が重ならないようにしないと家計が……(泣)」などと考えている自分にハッ!とします。“学習中毒”かもしれません。
  • 授業もさることながら,通信教育部の職員の方々の,私たち生徒に対するあたたかい心配りをいつ感じるスクーリングでした。その態度に接するたびに,頑張るぞ!!と,気持ちを引き締めました。2年間だけでしたが,つらいことよりも知らないことをどんどん知る喜びの方が何倍もありました。本当に充実した2年間でした。なんだかもっといたいような,卒業するが淋しい気持ちです。先生方,職員の皆様方,本当にありがとうございました。
  • 自宅でコツコツと自分の能力の中でレポートを書き,多くの文献を読み,はじめて知る事柄が多かったです。スクーリングでは先生方の講義を受け,まとまりとしての話を聞いたり講義を聴いてしまうと,それで満足という部分があるが,レポートは自分で考え自分でまとめ,講義とのつながりを考えながら書くことができ,レポートを書くのが楽しみでした。
  • 家族が努力をほめてくれたことも今後の励みになりそうです。

 教職員に対するあたたかいお言葉をいただき私たちも励まされました。また,「同じことを別の人に聞くとちがった答えが返ってきたことがあった」「担当者が不在だと回答がもらえないことがあったので,最低限の情報共有はしてほしい」「電話だと対応が悪いことがあった」「事務上のまちがいがあった」など通信教育部にいただいたご意見については改善してまいりたいと存じます。

問9 今後の進路についてお伺いします(あてはまるものにすべて○をつけてください)。

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 「ボランティア活動に生かしたい」という方も10人以上おられました。


 以上です。卒業者の皆様にはご協力ありがとうございました。在学生の方々には,何か参考になるところがあれば幸いです。

 一期生の国家試験結果は,社会福祉士88名中43名合格(合格率48.9%),精神保健福祉士48名中32名合格(合格率66.6%)でした。全国平均が社会福祉士合格率28.0%,精神保健福祉士合格率61.3%ですから,かなり健闘されたのではないでしょうか。
 しかし,大学として合格率や卒業率がよくても,ひとりひとりにとって国家試験合格や卒業をかなえないと意味がありません。在学生の方々には,目標達成に向かって今後とも通信教育部での学習に邁進されることを願っています。

 仕事や家庭を持ちながらレポートやスクーリング,科目修了試験などをこなし卒業にこぎつける努力は並大抵なものではなかったことと思います。お疲れ様でした。

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