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VOL.34 MARCH 2006

【学習サポート】

【卒業者からのメッセージ】

【現場から現場へ】

【4月科目修了試験のご案内】

【春期スクーリングIV?VIのご案内】

【通信制大学院コーナー】

【新入生の方へ】

【お知らせ】

【卒業と資格?免許状取得のために】

【BOOK GUIDE】

【ひろば】

【卒業者からのメッセージ】

卒業によせて

社会福祉学科 S.K.

 「東北福祉大学通信制で勉強して社会福祉士を取ろう!」と目指したのは,現在の職場「Y市在宅介護支援センター 兼 指定居宅介護支援事業所」にて介護現場の一端で働くようになってからでした。よくスクーリングで「なぜ,鳥取県の人が東北福祉大学を選んだの?!」と質問されることが多々ありました。または,鳥取出身であるということで,顔を覚えていただいたこともあります。その点については,「よかったな」と思うのですが,前文の質問のとおり,なぜ鳥取からわざわざ仙台へ?はなかなか納得がいかなかったようです。なぜ,半日以上も移動に時間をかけ,新幹線を乗り継ぎ仙台まで……と。私が高給取りであれば,飛行機を使うのですが,学割を使ってJRなものですから(笑)。
 だからこそ,せっかくのスクーリングで東京や仙台に行ったときには,この時間を大切にしなければいけない!!という思いでいっぱいでした。スクーリングで出会った日本各地で同じように勉強している方,あるいは同じように介護現場で働く方と会うと,刺激され,また同じ目標に向かう一体感があり,勤務中では味わえない楽しく充実した時間を過ごすことができました。この時間があったからこそ,卒業という目標が達成できたのだと思います。ひたすらレポートを出して,科目修了試験を受けて,というだけであれば,非常に孤独な作業です。スクーリングでは,仲間とその不安を分かち合い,ときには協力し合いながらやり遂げることができます。私もよく試験前後や現場実習の時には,日本各地にいる友人にメールで質問したり,相談したりしていました(笑)。
 こうして卒業するにあたって,東北福祉大学で過ごした時間を振り返るといろいろな思い出が頭をよぎり,少し寂しいような残念な気持ちがします。それと同時に東北福祉大学の先生方,実習担当の先生,職員の方,出会えた友人たちに感謝しています。こんなに貴重な時間を一緒に過ごさせていただき,ありがとうございました。
 今後は,欲張りですが社会福祉士,精神保健福祉士,ケアマネージャーの資格をひとつずつ取得し,いつかスクーリングで宣言しちゃったように「元気で明るい社会福祉士を目指す」ことを一番の目標に頑張っていきたいと思います。
 これから東北福祉大学で頑張ろうという方,現在頑張っている方に改めて私から言えることは,通信制は「一期一会」という言葉がぴったりだということです。通信制は,自分のペースで頑張れる反面,孤独を感じやすい面もあります。その時の出会い,時間を大切に過ごしてください。きっとそれが大切なものになるはずです。そして大学生活を思いっきり楽しんでください。


卒業確認の通知を手にして

社会教育学科 K.S.

 私に平成18年2月10日,大学から文書で,一期生として卒業予定者であることの知らせが届きました。
 思えば,県立農業高校の農業科を卒業しているので基礎学力に乏しく,4年間で卒業ができるとは思ってもおりませんでした。
 世界の名言に「天才とは,1パーセントの霊感と99パーセントの発汗なり」とありますが,このことを私に具体的に実証してくれた2人の先輩がおります。だいぶ前のことになりますが,私にとってT先輩は高校も職場も同じであったし,同じ課の上司でした。彼はN大の法学部を通信教育で卒業しています。この先輩の友人に同じ町の方でN先輩がいます。2人は仲がよく同じ年にN大の法学部に入学したそうです。2人が入学し最初のスクーリングの時に先生(教授)から,「もしこの大学を卒業して司法試験に合格したいのであれば,明日から酒?タバコをやめ,恋人との交際も当分断絶すべし」という指導があったと聞きました。
 当時,T先輩は町役場に,N先輩は町の農業共済組合に勤めていました。T先輩はN先輩のように先生(教授)の指導にしたがわず,5年で大学を卒業し,司法試験に不合格であったことを認識しています。一方,N先輩は4年で卒業し,司法試験に合格し,裁判官としての道を歩み,最初に裁判長として取り上げた事件に弘前大学教授の夫人殺しの裁判があります。彼は四国の裁判所で働いていた時,四国の女性と40歳で結婚をします。
 その後,東京家裁を最後に退官し,現在は東京に事務所を開いて弁護士として活躍しています。昨年の年末に実家の葬儀に見えたときは,老いてますます元気なようにお見受けしました。
 いつの時代でも通信制の大学生に,忍耐と努力が大切であることを認識させてくれた先輩に感謝し,さらに後輩の皆様にも知っていただくことができれば幸甚です。


4年間

福祉心理学科 K.K.

 学びたい,というのが4年前の東北福祉大学入学の動機だった。何を学ぶ? 老いを,こころを,病を,かなしみを,私は知りたかった。それは私の,もうすでにたどっている道のりだった。私はそれを学問という側から,みつめてみたかった。
 教科書が届いた。読んだ。レポート問題を吟味した。16字×18行のレポート用紙を広げペンをとった。さあ,書こう。しかし書けない。無理に書くと教科書の丸写しが続く。あせる心を抱いて,まだ明けやらぬ庭を歩いた。レポートを書く時間は土曜か日曜の早朝3時か4時。空の星がまたたいている。「書けなくて当たり前だよね」と,星に語りかける。私は,自分と向き合いたくて大学に入学したのではなかったのか。誰にも助けは求めない。誰にも弱音は吐かない。書けなかったら,やめるだけのこと。
 何回も教科書を読み返し,参考文献を探す作業をした。大学や町の図書館,役所の窓口,○○プラザ,××センター,本屋etc。いつもレポートのことを考えていた。するとある時,図書館のあの膨大な数の本の棚から,求めている本が私に呼びかけてくるのだった。ここよ,ここにいるわよ,と。ああ,この本を探していた。やっと会えた。これでレポートが書ける。それは時に本であったり,パンフレットであったり,新聞記事であったりした。ひたすら求めていると,向こうから私に寄り添ってきてくれる。その不思議な邂逅は今も私の裡にあざやかだ。
 そんなことの繰り返しの4年間。何ものかの「大きなチカラ」が私に向かってきたとしか言いようのないような4年間。
 そしてレポート返却。レポートに大きな花まるをつけてくれた先生。花まるは,約50年ぶりのこと。レポートを掲げ,部屋の中を笑いながら,うたいながら,くるくる回った。この4年間,私は通信学生という名の,年齢無意識者であった。
 そして今,わかる。「大きなチカラ」は,教えてくださった先生たちのチカラだったのだ,と。「学問とは,他の誰でもない,自分がそのことをどう考えるか,どう見るか,ということなんだよ」との先生の言葉の意味を,私は今,味わっている。生涯味わい続けるだろう。


科目等履修生としての3年間

科目等履修生 K.E.

 自分で言うのもなんですが,この齢(33歳)になって見事! 無事! 高等学校福祉科の教員免許を取りました。
 私が本学に通学生として在学していた当時(1990?1994)は,福祉科という教員免許はなく,公民や中学社会,養護といった免許が主流でした。
 本学を卒業し,いざ福祉職の現場に勤め,「将来はこの現場での経験を後生に伝えたい!」との思いが積もり,これからの人生設計を考えたうえで,思い切って3年前,本学の通信の科目等履修生に入学しました。
 目的は,「高等学校福祉科教員免許」取得です。
 仕事と家庭と通信との両立(?)は大変でしたが,レポートや科目修了試験で合格すると,通学の学生時代とは違った充実感がありました。
 「人生,一生勉強!」と自分に常に言いきかせています。それをふまえれば,通信で学んだ3年間はとても充実しました。
 「学ぶことの大切さ,楽しさ」を,通信を受け,本当に心から感じました。目標を定め,学ぶということは,とても大切なことだと思いました。
 さて,次は何を学ぼうかな?

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