With TOP > VOL.34 MARCH 2006 > 

VOL.34 MARCH 2006

【学習サポート】

【卒業者からのメッセージ】

【現場から現場へ】

【4月科目修了試験のご案内】

【春期スクーリングIV?VIのご案内】

【通信制大学院コーナー】

【新入生の方へ】

【お知らせ】

【卒業と資格?免許状取得のために】

【BOOK GUIDE】

【ひろば】

【春期スクーリングIV?VIのご案内】

スクーリング講義概要

福祉社会学 ビデオ?スクーリング 赤塚 俊治

 超高齢?少子化,高度情報化,国際化が進捗して,家族関係や地域社会における生活環境が一層複雑な様相を呈している。こうした変革期の時代において私たちの社会生活にとって「本当の豊かさとは何か」を主眼におきながら講義を展開する。講義内容の具体的な視点として,現代社会が生み出す社会現象をより包括的に捉えながら,今日の生活問題を規定している諸要因やそれらの相互連関を体系的に究明する。特に国民生活のさまざまな社会問題に対応すべき社会福祉の援助過程に係わる社会的行為や社会政策などを社会学的な視点から現状分析することにする。そのための学習方法として,(1)社会学の一般的概念枠組みの理解,(2)現代社会の社会組織と社会集団に関する理解,(3)現代家族の変容と扶養機能の理解,(4)地域社会の変容と諸問題などを中心に講義を行う。その際,受講生の皆さんは,「事実?現実はいかにあるか」「いかにあるべきか?いかになすべきか」「それらはどこから」「どこにいこうとしているのか」を考察しながら講義に望んで頂きたいと思います。
 (講義期間中は,プリントに沿って講義を進めますが,教科書を持参してください。)


心理学概論 ビデオ?スクーリング 佐藤 俊昭

 心理学の講義は一つひとつのトピックは理解できても,それらが人の心を理解するという究極の目的にどのように関連づけられるのか,わかりにくいという傾向があります。そこで,スクーリングでは2つの目標を掲げます。
 第1に,テキストをよく理解するためのお手伝いをします。まず,各章が何をわかってもらいたいと思って書かれているのかを要約して説明します。その上で,細かい基礎知識を整理します。そのときは,わかりにくかった点を,どんな些細なことでも結構ですから,遠慮なく質問してください。このような手続きを,テキストの章立てにしたがって順に進めます。どこまで進むことができるかは,いまは約束できません。
 第2に,人のこころとは何か,こころの世界とは何か,なぜこころができたのか,それを心理学的に理解するとはどういうことかを折に触れて具体的に説明します。こころを理解しようとする学問は心理学だけではありません。文学も哲学もこころを理解しようとしています。では,心理学の特徴はどこにあるのでしょうか。スクーリングで一緒に考えましょう。
 2003?2005年度の教科書(『図説 現代心理学入門(改訂版)』)で講義を進めますが,「三訂版」所持者も問題なく受講できます。


生涯発達心理学 木村 進

 一人の非行少年がいるとする。友達が悪いから非行するようになったと言う人もいるし,親の育て方に問題があったのだろうと考える人もいる。現在の状態をこれまでの積み重ねの結果と見るのが,発達的視点である。生涯発達心理学は,人は絶えず変化するものととらえ,その変化の様相とその変化をもたらす要因を明らかにしようとするものである。
 講義では,人の一生をいくつかの段階に区切って説明するが,それぞれの段階は,有機的な関連性をもって積み重なっていくということを理解してほしい。そのためには,受講生一人一人が,自分の中の発達ということに目を向けて,自分の経験としての発達を踏まえて理解することが効果的であろう。
 教科書p.1?115を読んでくるなど,予習をきちんとしてくること。


社会福祉原論(職業指導を含む) ビデオ?スクーリング 田中 治和

 スクーリングでは,配布資料およびテキストを用いて以下の〈目的〉ならびに〈骨子〉で行います。
〈目的〉
 I. 社会福祉全般の概略的な理解を図る。
 II. 社会福祉の理念(目的論と一般論)を,歴史的社会的観点から考える。
 III. 社会福祉学の対象論および方法論について,吟味する。
〈骨子〉
 (1) 日本の社会福祉史について─全体の輪郭と肝要な細部
 (2) 利他的行為について─その特色と陥穽
 (3) 社会福祉の目的と必然性について─社会福祉の存在理由
 (4) 社会福祉の思想について─人間観の創造と再生
 (5) 社会福祉学方法論について─人間理解の要諦


福祉心理学 ビデオ?スクーリング 渡部 純夫

 「福祉心理学」の実践について,どのように「福祉心理学」を活用していけばよいのかについて,「老人福祉」の分野から考えてみたいと思います。高齢者の行動や思考がどのようになっているかを,すべて解明することなどできないのは当たり前なのですが,わからないからと,こちらサイドの考えを押し付けていたのでは,高齢者の方の幸せに貢献することはできません。また,生活の質の向上にもなりません。そこには,科学的分析が必要になります。「福祉心理学」では「心理学」の科学的理論が多く必要とされます。
 講義では,実践を通して「福祉心理学」をどのように活用していくのかについて考えながら,応用性を養っていこうと思います。
 テキストは後日確認のために用いてもらうので,今年度配本(ぎょうせい発行)のもの,16年以前に配本(学芸図書発行)のもののどちらでもよい。


障害者福祉論 ビデオ?スクーリング 阿部 正孝

 障害者の生活では,その援助に医療?保健?福祉などの分野が包括的にかかわってきます。本講義では「障害を抱えるということはどういうことなのか」を考え,障害者の理解と援助に関する内容を中心に学ぶことになる。
 ICFの成立から,障害を構造的に理解した時にわかることは,障害は本人の身体にあるだけあるとは限らず,周囲との関係にも障害があることである。それらを踏まえて,これまでの障害者施策やノーマライゼーションの展開を理解し,事例や障害者援助の基本原則をとりあげながら障害者福祉について学ぶ。


社会福祉援助技術論I ビデオ?スクーリング 山本 邦男

 本講義では,社会福祉の目的概念や個別援助の方法について基礎知識を学びます。特に(1)ケースワーク発展の歴史,(2)個別援助技術の具体的な展開過程,(3)対象者のニーズや全体性把握を中心に,ケースワークの基本原理や価値,基本的態度など方法と技術について学習します。また,「医療と福祉」,介護保険における「ケアマネジメント」の具体的な事例を通して,インテーク(受理面接)や各種社会資源,「在宅ケア」における関連機関との連携の実際を学びます。


公的扶助論 ビデオ?スクーリング 阿部 裕二

 講義のテーマは,「豊かな社会における貧困の様相と生活保護の現状?課題」です。社会の基底的なセーフティ?ネットである生活保護の仕組みや現実は,豊かさのなかに潜在化し,十分に知られているとはいえません。しかし,貧困が私たちの生活上に直面する危険(リスク)の一つであるとすれば,貧困問題に対応する公的扶助(生活保護)は,年金や医療と同様に身近な制度ともいえるのです。そこで本講義においては,拡大しつつある貧困概念(様相)を踏まえながら,生活保護の考え方(目的,原理,原則など),制度の内容,そして現代社会における生活保護の課題について,受講生の皆さんとともに考えていきたいと思います。
 ※教科書をよく読んで出席してください。


障害児の心理 ビデオ?スクーリング 木村 進

 教科書と資料を使って講義をします。資料は当日配布になりますが,教科書については特に次のところを予習してきてください。I(全),II(全),III(1 2 6)。講義内容は,障害とは何かについての理解を土台に,具体的な障害の理解を踏まえて,働きかけのあり方に言及する予定です。受講生の障害児に関する理解と経験はさまざまであると予想されますが,基本的には初心者向けの内容にするつもりです。


心理アセスメント ビデオ?スクーリング 渡部 純夫

(1) 正常と異常の判断は─私たちが正常と異常を区別するとき,どんな考えのもと判断を下しているのかを考えます。今まで皆さんは,なにを基準に判断してきたかを考えておいてください。
(2) 心理臨床家の視点は─では,心理臨床家は異常をどのような観点から眺めているのでしょうか。心理臨床家の視点に迫ります。
(3) 心理面接によるアセスメント─アセスメントのひとつである心理面接を通してどのようにアセスメントが行われるのかについての説明になります。
(4) 心理テストによるアセスメント─心理テストの使用には十分な経験と注意が必要になります。そのあたりについて踏み込んでいきたいと思います。
(5) 行動観察によるアセスメント─アセスメントには五感が365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@になります。五感をどのように活用していくのかについて考えていきます。


地域福祉論 小笠原 浩一

 この講義では,「地域福祉」の目的,方法,政策的な位置づけなどについて学習する。また,「地域福祉」とは何かをめぐるこれまでの学説の流れや,日本の地域福祉と欧州のコミュニティ?ケアとの異同などについても検討することとする。
 内容は,(1)1970年代の「地域福祉」論の登場,(2)「コミュニティ?ケア論争」,(3)在宅サービス供給戦略?地域福祉計画と地域福祉論の展開,(4)住民参加型地域福祉論の登場,(5)専門的機能連携としての地域福祉,(6)基礎構造改革?介護保険制度?障害者自立支援法と地域福祉,(7)地域福祉の主体?方法,(8)社会福祉協議会等の福祉事業組織と地域福祉,などである。


NPO論 江尻 行男

 今,日本のNPO(民間非営利組織)は各地での活躍によりその365体育投注_365体育备用网址-【唯一授权牌照】@性が高まっている。そしてNPOが活発な地域は光り輝いていると言ってもよいだろう。ところでこのNPOとは一体いかなる団体ないし組織で,何をしているのでしょうか。言葉としてはよく耳にするが,よくわからない,あるいは不明な点も多いと思います。そこで本講座では,NPOの理解と研究のために次のような観点からその実像,実態を把握,検討する。
 すなわち,(1)NPOの定義,性格,目的(使命),社会的意義などの基本問題,(2)NPOセクターの構造とNPOの形態(種別),(3)各種活動分野(特に福祉分野)とその動向(事例),(4)NPOの資金調達,(5)NPO事業のマーケティング戦略,(6)NPOの人事,労務問題,(7)NPOのトップマネジメント,(8)外国,特にアメリカのNPOの動向,そして最後にNPOの今後の課題と展望について検討する。

1つ前のページへこのページの先頭へ