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総合福祉学部福祉心理学科

心理実践活動論

理論知と実践知を融合した『心理実践力』のある学生の育成をめざして2017年に設定された、外部講師の講話を中心とした授業です。

学びの特色

福祉心理学科では理論知と実践知を融合した『心理実践力』のある学生の育成をめざして、初年次から様々な科目を編成しています。

1年生を対象とした『心理実践活動論』の授業では、「福祉」、「医療?保健」、「司法?法務?警察」、「産業?労働」の4領域から、第一線で活躍しておられる方々を外部講師としてお招きし、仕事の具体的内容、1日のスケジュール、やりがいや魅力、学生時代の過ごし方などについてお話いただいています。また、外部講師による講義の翌週には、専任教員のもとで講義内容を踏まえたグループ?ディスカッションや振り返りを行い、心理実践活動に関する学びを深めています。

含まれる内容

これまでにお越しいただいた講師の先生方

仙台少年鑑別所 法務技官 / 児童養護施設 心理士 / 障がい者総合福祉センター 心理判定員 / 宮城県警察科学捜査研究所 研究員 / スクールカウンセラー / 総合病院 臨床心理士 / 企業 人事?マーケティングリサーチ担当者 など

グループ?ディスカッションと振り返りのテーマ

守秘義務 / 心理職としての姿勢 / 多職種連携 / 心理学的援助 / エビデンスのレベル / 問いの立て方 / 科学的な考え方 など



学生の声

講話について

「将来、公認心理士を目指している私としては、講話はとても勉強になりました。子どもたちの健康の安全を願い、自分の意思で行動できるよう支援していく事は、決して容易ではないと思います。しかし、職員の方々と連携し、様々な家庭の事情で養護施設に預けられた子どもたちを支援していく仕事は素敵だと思いました。教えて頂いた、多くの人と関わり、様々な事を経験し、自分で考え抜く力を大切に、4年間過ごしていこうと思いました。」

「児童養護施設での勤務内容をお聞きして、プレイセラピーや心理検査について、心理士が社会福祉士などの相談支援者と何が違うのかを理解することができました。もっと心理学について深く知りたいと思いました。また、社会に出て働くためには、大学や大学院のカリキュラムに従うだけではなく、研究会に行ったり、本を読んだり、ネットワークを広げたりして、自分から積極的に学んで、沢山の知識を身につけていくということが大切だということが分かりました。どんな経験も心をイメージする材料になるため、今は色んな経験を沢山することが大切だというお話が印象に残りました。」

「今回の講義で臨床心理学や大学で習う心理学の実践的な活用の仕方が少しわかりました。自分が現在、学習している心理学が子どもたちの生活にどのように役立てることができるのか少し理解することができました。」

「病院では小児科や精神外科、産婦人科など多岐にわたって活躍の場があり他職種の連携が大事であるとわかりました。….(略)…どの職場でも連携は大事なので、お互いのことを理解するために自分の専門分野だけにとらわれず多様な考え方や知識を身に付けたいと思いました。」

「対象者やその事件に対して様々な視点から見て判断し、その根拠を明確にして捜査を支援していくというプロセスは犯罪の現場だけでなく様々な場面で役に立つと思う。また、大学の勉強で特に英語や統計学、研究などの考え方は将来においても大切だと教えて頂いたので、そこを重点的に学びつつも、色々な分野の学びもしていきたいと思った。」

グループ?ディスカッション、振り返りについて

「グループ?ディスカッションは、自分とは全く違った角度からの意見を知ることができる良い機会だと思いました。自分だけでは思いもつかない(テーマの)捉え方を知ることができて新鮮でした。他の人に意見を述べることで自分でも理解し直し、新たな考えを得ることもできました。これからもグループ活動を通して色々な観点から問題や物事に取り組めるようにしていきたいと思います。」

「ディスカッションでは、自分では思いつかなかった意見があり、なるほどと思いました。また、1人だけで相談相手の問題を解決しようとするのではなく、ほかの機関と連携したり相談相手の家族と話し合ったりしながら解決に向かうことが大切なのだと分かりました。心理職としては、観察、面接、検査を上手く使い対象者を理解することが大切ということも分かりました。自分が支援する立場になった時、今回学んだことを活かして支援したいと思いました。」

「これまでの講師の方々やディスカッションを通して、心理職として支援を行っていくために、冷静で客観的かつ多角的な姿勢が求められるのではないかと考える。クライエントの状況を的確に把握し、受け止めることによって、クライエントとの信頼関係の構築が望まれる。ただ、信頼関係と言っても、親密になり過ぎないなど適度な距離感を保つ必要があると考える。クライエントを思い、とった行動が本人の自主性を損ねる形にならないような冷静さが必要ではないだろうか。また、検査や面接に加え、生活環境の実態や身体的な様子などクライエントの持つ様々な情報に目を向けることで、表面的な理解に留まらずに、深みのある理解に近づくことができると考える。クライエントから発せられる様々な情報を見落とさずに、支援に繋げていくこと、さらに支援者同士で情報を共有することの大切さについて改めて気が付いた。」

「マーケティング?リサーチのワークを体験して、商品を消費者に買ってもらうためには、たくさん分析することが大切だということがわかりました。心理学研究との共通点として、人間の行動や心的過程に関心を持つことや仮説を立てて、検証するというプロセスを繰り返すことだと実感することができました。心理学は、様々な分野で役立てられていることがわかりました。また、心理学の研究をしていくことで、人間の生活の質の向上を目指すということで、私もさらに専門的に心理学を学んでいきたいと思いました。」

この記事に関するお問い合わせ

教務部教務課
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