漠然と、大学教授という存在は頭が良くて堅い方が多いのかと思っていたのですが、講義やゼミを通して進路なども親身になって相談に乗っていただき、接しやすい先生が多かったと感じました。また東北福祉大学は学生数が多いので、たくさんの友人たちに恵まれました。

３年生の時から、地域福祉の研究をされている都築光一先生のゼミに所属し、地域福祉の課題やニーズ把握をテーマに学びました。その活動で涌谷町と柴田町の社会福祉協議会に伺い、住民への地域福祉推進に関するヒアリング調査を行いました。地域ごとに課題は抱えていますが、自分たちで目標を立てて、それに取り組む住民の推進意識がとても高いことを学びました。

「社会教育研究会こっぺぱん」というボランティアサークルに所属し、児童館の子どもたちと遊んだり、年１回「こっぺぱんフェスティバル」を主催して地域の子どもたちに大学に来て貰い、一緒に遊ぶなどの活動をしていました。アルバイトにも力を入れ、ファミレスでホールを担当していたのですが、そのクルーコンテストの全国大会に出場しました。

私自身、大学で学んでいた時はあまり理解できていなかったことも、現場に出て「こういうことだったのか」と納得したので、やはり学んだことすべてが現場で活きていると思います。特に介護保険や生活保護の制度は、実際の相談に当てはめて調整してみないと理解できないことが多くありました。知識としてわかってはいても、実際の現場ではできないこと、教科書通りにはいかないこともとても多いので、その都度調整しながら進めていくことが大事だと感じています。皆さんの笑顔や、安堵した表情を見ると、それが「福祉」なのかなと感じますし、やりがいに繋がります。

東北福祉大学で得た財産は、学問はもちろんですが、友人たちの存在です。社会福祉士養成課程やゼミで一緒だった友人たちとの交流は今も続いています。病院などに勤めている友人も多いので、仕事の内容を共有したり、さまざまな問題について話し合い、仕事にとても役立っています。LINEでも話しますが、直接仙台で集まることが多いですね。